A5判横型:原稿作成案内
本文原稿について
ページ単位と見開き単位
本を開いたときの左右片面ずつを「1ページ」、左右2ページを合わせて「見開き」と呼びます。
絵本作家プロジェクトでは、製本の仕様として本文の中央は切れ目なくつながりフラットに開きますので、中央の綴じ領域を気にせず見開きの単位で原稿を作成いただけます。ただし、最初と最後のページは片ページとなりますのでご注意ください。
「塗足し」とページ番号について
印刷物は仕上がりより少し広い範囲に印刷し、周囲を断裁し整えて完成されます。断裁をまったく誤差なく行うことはできませんので、印刷原稿は周囲の数ミリに切り落されることを想定した領域(塗足し・ドブ)を設けて作成します。
原稿の端に文章や絵が配置されていて塗足しが確保できない場合は、弊社で周囲に余白をとったレイアウトで編集を行います。
編集構成の都合上、原稿内にページ番号(ノンブル)は記載しないようお願いいたします。絵本のようなページ数の少ない書籍にはページ番号を入れないことも多くございます。
横型本文原稿サイズ
※画像で使用している作品は『ほっかいどう どうぶつ えほん① ちょうろうさまのパトロール』です
【塗足しつき原稿】
周囲3ミリを塗足しとして用意します。赤い数字が原稿サイズとなり、青い数字が仕上がりのサイズです。
1ページ:213 × 154 ミリメートル
見開き:426 × 154 ミリメートル
◆仕上がりサイズ
1ページ:210 × 148 ミリメートル
見開き:420 × 148 ミリメートル
【仕上がり】
ピンク色の領域が切り落され、内側が仕上がりとなります。黄色い点線が中央の折り目です。
【画像データでのピクセルサイズ】
印刷用データではディスプレイに表示するよりも大きなサイズの画像データが必要となります。換算基準は一般的に「350dpi」というもので、原稿サイズをピクセル数で表すと以下の数値となります。
見開き:5870 × 2122 ピクセル
多少の差であれば問題ございませんが、これよりかなり小さい画像の場合はぼんやりした印象や画像データ特有のジャギー(ギザギザ)が発生してしまうことがございます。
表紙原稿について
ハードカバーの表紙は印刷した用紙を厚みのある部材に巻きつけて作成します。
周囲は断裁ではなく折り込みとなるので、仕上がりに加え15mm程度の余白をご用意ください。弊社にて編集微調整を行います。
表紙の必須情報
・タイトル
・作家名
「オモテ表紙」「背表紙」に記載いたします。
作家様に作成をいただくか、単純なフォント入力であれば弊社でご用意をいたします。タイトルのデザイン作業についてはご対応しておりませんので、ご了承ください。
・ISBNコード
・販売価格
・バーコード
「ウラ表紙」に記載いたします。こちらは規格により位置・大きさが指定されており、弊社で配置を行います。原稿ではウラ表紙の背側上部に入ることを想定ください。
表紙加工について
ハードカバーの開きをよくするため、背表紙側の10ミリ程度の幅に凹んだ「ミゾ」をつける加工を行っております。画像だけの状態と若干レイアウトの印象が変わることがありますのでご了承ください。
A5判横型表紙原稿サイズ
【オモテ表紙:左開き】
【ウラ表紙:左開き】
赤い数字が原稿サイズ、青い数字が仕上がりのサイズ(正面)です。
黄色い斜線の引いてある領域は折り込まれて見えにくくなります。凹んだミゾ加工を行う部分は黒いグラデーションを載せてあります。こちらは文章が横書きで左開きとなる例で、右開きの本の場合は左右が逆となります。バーコードの位置も左右置き換わりますのでご注意ください。文章のタテヨコと本の開き方向
231 × 184 ミリメートル
◆仕上がりサイズ
216 × 154 ミリメートル
◆画像データでのピクセルサイズ目安
3183 × 2535 ピクセル
【背表紙】
背表紙の幅はページ数により7ミリから11ミリと変動いたしますので、こちらは弊社で適宜レイアウト調整を行います。
原稿を作成いただく場合は、調整のための余白を大きくお取りください。背幅に対してタイトル・作家名は左右に0.5ミリ~1ミリ程度の余裕をもってレイアウトいたします。
作家様での作成が難しい場合は、弊社でフォント入力にてご用意をいたします。
タイトルと作家名の間にワンポイントのイラストを入れ込むこともあり、作品内から切り出して配置することも可能です。
30 × 194 ミリメートル
◆仕上がりサイズ
7~11 × 154 ミリメートル
◆画像データでのピクセルサイズ目安
413 × 2673 ピクセル